2011年3月11日の東日本大震災で発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故をめぐって,東電の旧経営陣3名が検察審査会によって起訴議決され,指定弁護士によって起訴された事件の判決が言い渡され,3名とも無罪になった。
この事件,社会的に注目されただけではなく,科学・工学的な観点についての検討も必要で,指定弁護士は,さぞかし大変だっただろう。
しかも,少ない報酬しか得られず,負担は大きかっただろうな。
記者会見を見たが,控訴するか否かはこれから検討すると言っていたが,石田省三郎弁護士は,判決が,国の原子力行政を忖度したものだと言っていた。
また,判決は,完全な安全性までは求められていないと判断したが,そんな考え方はあり得ないとも言っていた。
そうなると,控訴せざるを得なくなるんじゃないのかな。
勇み足かな。
ちなみに,石田弁護士は,控訴後は自分たちが継続するのか別の弁護士が新たに選任されるのか分からないと言っていたが,我々のときは,新たな選任手続が執られることもなく,当然に第1審の指定弁護士が控訴審も継続して担当した。
法律上は,何も決まっていないが(他にも決まっていないことが多くて,現場は困る。),結局,控訴したらそのまま継続して担当することになるだろう。
結局,9月30日に控訴したと報道された。
当然,1審の指定弁護士がそのまま引き継ぐんだろう。
お疲れさまとしか言いようがないな。
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