5月1日からの,平成の次の元号(予定)が発表された。
「令和(れいわ)」だって。
「平成は本日よりケロロ元年であります!」なんて歌があったから,ケロロになるかと期待したけど,片仮名って点と3文字って点が嫌われたかな。
で,「令和」は,万葉集から取ったと言われているが,どうやら万葉集の当該歌には種本があったという話。
文選に採録された張衡(78年〜139年)の「帰田賦」の「仲春令月,時和気清」を基に万葉集の「初春令月,気淑風和」が詠まれたという説が紹介されている。
そして,「帰田賦」は,晋王朝の安帝時代の作で,内容は,「宦官の専横で政治が腐敗しており,都暮らしに疲れたので田舎に帰る。」というようなものだとか。
文選は,古くから日本に伝わり,当然のことながら,奈良時代には貴族の基本的教養の一部になっていた。
漢詩は,後の武家や明治時代の教養人も,教養として身につけていたくらいだからなぁ。
日本書紀や万葉集にも影響が及んでいるという研究もあるとか。
万葉集に採られた和歌が,文選を基にしていても不思議はないな。
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