来年5月から,弁護士は,書面を裁判所に提出する場合は,オンラインで提出しなければならなくなる。
ということは,裁判所は,それまでに,それに対応するシステムを構築しなければならない。
ところが,どうやら,システムの構築が遅れていて,法の施行期日までに間に合わないらしい。
裁判所の人事って,単純に,「エリートコース」の裁判官を最高裁事務総局のお偉いさんに据えるから,コンピューターのことに詳しい人がIT化を担当するわけではない(というか,そのような趣味人は偉くなれない。)。
つまり,システムを構築する方法や,どのようなシステムを構築するとどうなるのか,全然分からない人が,偉そうに決めてゆくことになる。
ので,「何でもできる素晴らしいシステム」を構築しようとして,失敗することになる。
せめて,東京地裁民事22部でIT訴訟・調停を担当して,システム開発でどんな問題が出てくるのかを,訴訟を通じて体感した裁判官を,重要なポストに置けば良いのに…と思うが,「現場の裁判官」は,そのような地位に置かないんだよね。
その上,誰も責任を取らず・負わされず,責任者的立場にいる者は,さらに昇進してゆく…
こんな組織ではね。


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