アメリカのScience誌の記事「Does a new genetic analysis finally reveal the identity of Jack the Ripper?」によると,切り裂きジャックの正体が判明したかも?だって。
その中身は,4人目の犠牲者といわれるCatherine Eddowesの遺体の傍で発見されたショールに残っていた血痕のDNAを鑑定したところ,23才のポーランド人の理髪師Aaron Kosminskiが犯人だと判明したというもの。
鑑定では,Eddowesの子孫の血液のDNAとKosminskiの子孫の血液のDNAとを,ショールの血液のDNAと比較したところ,Kosmiskiの子孫のDNAと一致したんだそうだ。
ただ,イギリスの法律では,個人の遺伝子配列を公表することは禁止されているため,一致するとか一致しないとかを,グラフィカルにしか表現できなくて,正確な検証ができないようだ。
それに,鑑定は,血液中のミトコンドリアのDNAを用いて行われたが,ミトコンドリアは,母親からしか伝わらず,ということは母親のミトコンドリアDNAはそのまま子孫に受け継がれていくことになるので,ミトコンドリアのDNAが一致するとしても,それは,2人が共通の女性を先祖に持っているという限度でしか証明できない
さらに本件では,そもそもショールが本当に現場に落ちていたのかも,遺留品なのかも,血痕が汚染されていないかも,分からない。
ということは,結局,よく分からないということか。
切り裂きジャック事件は,シャーロック・ホームズが活躍した時代に起こった事件。
なので,切り裂きジャック対シャーロック・ホームズという話も書かれている。
なので,とても興味があるんだよね。
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