日本評論社の数学セミナー2018年4月号が,「なぜ数学を学ぶのか」という特集を組んでいる。
それを見て,その昔,家庭教師をして教えていた中学生に,同じことを質問されたことを思い出した。
その子は,野球をやっていたので,簡単に説明できた。
「君は,野球の練習で,何周もグラウンドを走ったりするよね。
でも,野球で,そんなに長距離を走ることはないだろう。走り込むと,どんないいことがある?
そう,スタミナが付いたり,全身の運動能力が高くなったりするだろう。つまり,見かけ上は直結しないようなトレーニングが,実は役に立つんだ。
数学も,同じことだよ。証明だとか二次方程式だとか,学校を卒業したら二度と使わないかもしれない。でも,数学を学ぶことで,論理的に考える力が身につくんだよ。その力が,日常生活や仕事で役に立つんだよ。」
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