今日（2004年2月11日）の朝刊に，法務大臣が法制審議会に，凶悪犯罪を抑止するために有期刑の上限を上げるとか，捜査を充実させるために公訴時効を延長するとかの刑法・刑事訴訟法改正要綱を諮問したとか。
本気だとしたら，相当間抜けだろう。
法定刑を考えて犯罪を犯すかどうか考えるって，相当冷静なときだけだと思うんだけどねえ。車で来ていて「酒を飲むか」と考えたときとか，シートベルトを締めないで乗ろうかとか考えたときくらいじゃないか？そもそも，法定刑を知っている人がどれほどいるのか？法定刑の上限が15年であることを知っている人が，どれほどいるのか？
公訴時効を延長したって，ほとんどの事件は犯罪認知後何年も経ってから起訴に至るんじゃないんだから，公訴時効の延長で検挙にいたる事件なんて，どれほどあるものか？？？
（2004年2月11日）